「通報したら犯人探しが始まった」ハラスメント相談者7割が解決せず悪化する職場 6割が被害経験/というニュースについて

企業のハラスメント相談窓口を社外AIが24時間秘密厳守で代行!スマホ・PCで会社に匿名通報:費用格安・月額1.1万円から

ニュース記事:

「通報したら犯人探しが始まった…」ハラスメント相談者の7割が解決せず。悪化する職場の闇、6割が被害経験

https://news.yahoo.co.jp/articles/8a6cc36a1398229e95f1e2466f2ebe203799f52f

職場でハラスメントを受けても、相談した人の7割が「解決しなかった」。それどころか「犯人探しが始まった」など状況が悪化するケースも。

などと書かれています。

これこそまさに、私がかねてより問題だと考えている現象です。

ハラスメントの悩みを会社に相談したら犯人探しが始まる。

しかし、相談者はそれを望んでいなかった。

つまり、会社は相談の際に被害者の気持ちを理解しないで相談を終わらせ、本人の意見を無視して犯人探しをしたうえ、被害者はかえって心理ストレスを受けて状況が悪化してしまう。

なぜそうなるか。

法律依存症だからです。

ハラスメント問題を法律問題だと思い込み、「事実認定だ」「証拠だ」と解決方針を決めつけ、社労士か弁護士に相談すればさらにその流れが固定化し、誰も止められないうちに被害者が望まない最悪の状況に追いやられ、そして最後は退職。加害者も退職。

こういう愚かなことをしてしまう会社では、ほかにもたくさんの愚行を繰り返し、その愚かさに気がつかないで今日もたぶんたくさんの無駄な作業を従業員にさせているのでしょう。

経営者もそういう問題点に気がつかないで今日も平気で経営なさっているのでしょう。

ひとことで言うなら、思い込みと思考停止の組み合わせで生じる心理現象です。

対策は簡単。思い込みと思考停止を解除するだけのこと。そして、法律屋さんには相談しないことです。

私も半分は法律屋ですが、法律の価値なんてたかが知れているし、完璧に守ることはできないし、けっこうあいまいで頼りないもの。

そんなものを必死に守ろうとして人として大事なものを見失ってしまうのは愚かです。

それでも法令遵守が大事だと思う人は、おそらく法律というものをよく知らないのです。

法令には努力義務もあるし、解釈にはあいまいさがともなうし、死法もあるし、違反リスクは実に様々です。

この複雑怪奇な法令というものを完璧に守れると信じている真面目な皆さんがどんなに理想を追い求めてみても、大事なものを守れなければ意味がありません。

法令を完璧に守るのが素晴らしい思う感覚は、聖書に書いてあることを守らせるために魔女狩りや異端審問をした人たちの感覚心理学には似たような現象ではないかしら。

と、「チ」という作品(漫画・アニメ)を見ていて思いました。

こういうことは、いつの時代でも起こるのですねえ。

法律依存症がこれほどに深刻化しています。

心に問いかけて考えてみましょう。そういう研修やアドバイスをしております。

ハラスメント防止・職場環境改善・コンプライアンス・カスハラ対策/心理と法律が楽しく理解できる実践的管理職研修を推奨

のぞみ合同事務所