ハラスメントの悩み解決法

辛い気持ちを吐き出してみましょう

ハラスメントを受けて我慢している。

会社に行きたくない。夜眠れない。食事がのどを通らない。

職場にいても上司が気になって仕事に集中できない。上司の顔を見たくない。

今は心が折れてしまわないことが大事です。

まずは辛い気持ちを吐き出してみましょう。

手書きでもパソコンでも、その思いを文章にしてみるのです。

相手への悪口でも、会社への不満でも、なんでもけっこうです。

チャットでAIに思いをぶつけてみるのもよいでしょう。
AIは理性的にあなたの気持ちを受けて止めてくれるでしょう。

今はあなたの気持ちがラクになることを考えましょう。

気持ちを吐き出したら、きっとすこし、気持ちがラクになりますよ。

パワハラをされるのはあなたのせいではありません

パワハラを受けるのは自分に問題があるから?

という気持になってしまう人は多いです。

  • 自分が指示通りにできないから?
  • 何度もミスをするから?
  • 仕事で役に立てないから?
  • 上司に嫌われているから?

でもそれはあなたのせいではありません。

会社は、労働者に能力を発揮させて、その成果を世の中の役に立つようにつなげる仕組みです。

労働者が能力を発揮するためには、労働者がストレスを感じずに生き生きと働ける環境を作る必要があります。

会社や管理職はどうあるべき

そうであれば、あなたの声に耳を傾け、あなたの能力や特性を把握し、どうすればあなたが能力を発揮し、成長できるかを考えて、必要な措置を行うべきです。

では、あなたを管理している会社や上司は、そういう努力をしていましたか?

その努力をしていないから、今、あなたが苦しんでいるのですよね。

つまり、問題はあなたではなく、あなたを管理している会社や上司にあるのです。

あなたが自分自身を責める必要はありません。

可能ならあなたの気持ちを相手に伝えてみましょう

誰かの影響であなたが心理的にストレスを受けているのであれば、そのことをその人(ストレスを与える人)に伝えられたらいいですね。

言葉で直接伝えなくても、メールや手紙などを使ってもよいでしょう。

でも、直接伝えるのが怖いとき、もう伝えたけれど理解してもらえないときもありますね。

そういうときは、誰か別の人からその人に伝えてもらってはどうでしょう。

あなたをいじめるためにわざとハラスメントをする人は少ないです。

多くの加害者は、あなたの心がダメージを受けていることに気がついていません。

人は皆、完璧ではありませんから、互いに尊重し合い、許し合うことも大事です。

でも、それができなくなってしまう時があります。

あなたにハラスメントをする人も、実は別の人からハラスメントを受けていたり、ストレスを抱えていたりするかもしれません。

そして、あなたの気持ちを伝えたら、自分の言動を改めてくれるかもしれません。

ハラスメントの証拠は必要なの?

証拠は、ないよりはあった方がよいです。

ハラスメントの加害者や会社がハラスメントの事実を認めない場合に、事実を理解してもらうために役に立つかもしれません。でも・・・

私の見解ですが、大事なことは<ハラスメントかどうか>ではなく、あなたの命と健康です。

私は会社の皆さんに、コンプライアンスの視点からも、そのことを強く伝えています。

法律的な判断にとらわれて、大事な従業員の命や健康を守れなかったらコンプライアンスとして本末転倒だからです。

だから、従業員の声に耳を傾け、その辛い気持ちを聴き取り、ストレスの少ない環境で働いてもらえるよう精一杯の努力をしていただきたいです。

しかし残念ながら、法律的な思考にとらわれ、大事なものが見えていない事業者は少なくないようです。

だから、あなたが辛い状態にあることに耳を傾けない会社があるかもしれません。

それでもあなたは真実を伝えてあげてください。

それも仕事なのだと思ってください。

それでダメなら問題は会社にあるのです。

相談してみましょう

悩みを一人で抱えないで、誰かに相談してみましょう。

家族・友人など、あなたが信用できる人に気持ちを伝えてみましょう。

そして、なにより大事なことは、あなたが働いている会社に相談することです。

なぜなら、日本中のすべての事業者はパワハラなどを防止する措置を行うことが義務付けられていて、従業員のための相談窓口が設置されていなければならないのです。


労働安全総合推進法:第三十条の二

 事業主は、職場において行われる優越的な関係を背景とした言動であつて、業務上必要かつ相当な範囲を超えたものによりその雇用する労働者の就業環境が害されることのないよう、当該労働者からの相談に応じ、適切に対応するために必要な体制の整備その他の雇用管理上必要な措置を講じなければならない。


まずは次の人たちが相談相手になれるかを考えてみましょう。

①直属の上司

②職場の責任者(店長・所長など)

③会社が設置している相談窓口

「これはパワハラでしょうか?」

というご質問をよく受けますが、ハラスメントかどうかを気にしなくてもよいのです。

どうしても気になるときは、厚生労働省が考えた<パワハラ 6類型>を参考にしてみてください。

一番大事なのはあなたの健康

大事なことは<ハラスメントかどうか>ではなく、あなたの健康です。

なぜなら、会社はあなたが安全に働けるように配慮する義務があるからです。

あなたは、

①あなたが今心理的ストレスを受けていること

②そのせいで睡眠や仕事などに悪影響が出ていること

③その原因が職場環境にあること

などを会社に伝え、いつ、誰に伝えたか、会社がどのように対応したかを記録しておいてください。

加害者に知られたら怖い

そうですね。

あなたに有害なストレスを与える人は、あなたが会社に相談したことについて複雑な思いを持つかもしれません。

そのあとどのような反応をされるか不安になりますよね。

会社に相談するときには、その不安をしっかり伝えましょう。

「加害者に知られたくないです。今日は話を聴いてもらえるだけで充分です。」

私はこういった相談をよく受けます。

そういうときは、私なら

「大丈夫ですよ。私は誰にも言いません。胸のうちにしまっておきますから安心してお話し下さい。」

と伝えます。

それでも、あなたが会社に相談したことが周囲に気がつかれてしまう可能性はゼロではありません。

というのも、職場には勘の鋭い人がいて、そういった人が憶測でいろいろしゃべったりするものです。

そういった雰囲気をあなたが気になってしまい、かえってストレスをため込んでしまうこともなくはないです。

しかし、それが単純な思い込みである可能性もあります。

心が疲れているときは、周囲の言動を悲観的に解釈してしまいがちです。

実際には、周囲の人はあなたのことにそれほど関心をもっていなかったり、あなたに嫌な感情を持っていないことの方が多いでしょう。

それでも悩むときは私たちにご相談ください

  • 上司の言葉がキツ過ぎて職場に行くのが嫌になりました。もう少し言葉を優しくしてもらえたら・・・
  • 無理だと言っているのに仕事を押しつけられて困っています。もう転職しようかな・・・
  • 部長が怖くてみんな退職を考え始めています。でも怖くて誰も本音を伝えられない・・・
  • 周囲から誤解され、一方的に悪者にされて悲しいです。私だってがんばりたいのに・・・
  • 子育てがあるから早めに退社したいのですが、周囲の視線が気になって・・・
  • よくわからないけれど誰かに相談したい・・・

ハラスメントトラブルに精通した心理と法務のカウンセラーがオンラインで優しい声でおだやかにお話をうかがいます。

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